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岡山県の西粟倉村に行ってきた。
結論から言うと、この村はおもしろい!
やまだなりに感じたおもしろポイントを3つ程度にまとめてみる。
Contents
1 生態系の構築
一例だが、今まで
①木を育てる→②木を切る→③木を売る
だったのを、
①木を育てる→②木を切る
→③木を売る、
座り心地のいい椅子を作る、
木炭にして水を温めうなぎを育てる、
木のタイルを作ってベンチャーに下ろす、
シェアハウスを作る
etc…etc….
と、もともとの生業であった林業を余すところ無く利用して、村全体の経済を豊かにしていっている。
今まで「無駄」として捨てられていたものが、新たに「価値」として蘇っているのを見るとほんとうに心が踊る。
岡山県の西粟倉に来ている。
この村は本当に面白い。
村全体で1つの生態系になって、ぐるぐるぐるぐる回って、村全体の価値が上がり続けてる。「無駄」が、「価値」へ。
今後も注目して見ていきたい。https://t.co/hGC008SRAE
— きりくちぶろぐ (@nek0426) 2016, 2月 13
他にも、今までは捨てていた「鹿の内蔵」を…
使うに使えなかった「廃墟」を…
食べ物として考えていなかった「ナマズ」を…
と、都会に住んでいたら発想さえ思い至れない数々の循環を構築し、「無駄」から「価値」への転換を図っている。
おもしろい!
ぜひ、行ってみて感じてもらいたい。
2 独立心
田舎の中にいると独立心というものが削がれていく。
「どうせここじゃできないよね」
「あいつなんか一生懸命だぞwww」
こういった空気の中、自分がやりたいことを持ち続け、折れないのは結構大変。
だから独立心のある人は、心の中にそれを大切に持ったまま、とりあえず田舎を出てそれを実現しようとする。
ちなみに、ベンチャーとかでうまく行っている人って割りと地方出身者が多い気がする。言葉に出来ない違和感や想いというものをそこで発しているのかもね。(そしてそうやってうまくいくこともおおい)
けど、この村は
「うんうん、じゃあやってみよう!」
「難しいねー。どう考えたらうまくいんだろうね」
と、独立心が育つ方向での雰囲気が至る所にある。
これは、めちゃくちゃ成功しているベンチャーの空気と同じだと感じた。
さらに面白いのが、この人達誘致の段階では、1つの会社に入る形で来るのに、自分たちのやりたいことを追求していった結果、みんな村の中で独立していくのw
この流れ真剣におもしろいよね。
リクルート出身の起業家がたくさんいたり、DeNA辞めて会社作る人が多くなったりする流れと同じ。
(こんなイメージ)
いずれ、
「人材輩出企業」ならぬ、「人材輩出村」
とか呼ばれるようになるかもね。
3 町おこしという矛盾
この村の人って、「町おこし」って感覚持っていないと思う。
外からくる人も「自分たちのやりたいことを一番うまく実現できるのはこの村だ 」というだけで、西粟倉村に来てる。
これ凄くいいよね。
正直「町おこし」って言葉にかなりきな臭さを感じている田舎出身の僕としては、
「いや、やかましいし。俺らの町をかってにいじるなし」
という気持ちが確かにあるw
けど、
「やりたいことやるためにきましたー」
と笑顔で言われると
「お、おん。ゆっくりしてって。必要なものあったらゆってんな。うまくいくといいな!町のことならなんでもきいて」
ってなるw
これでいんじゃね?
もちろんそういう空気を作るために、プラットフォームを整えることは大切だと思う。
ここにいうプラットフォームとは、衣食住だけじゃなくて、そういう人達が集まる空気感だったり、行政からの補助金だったり諸々。
「やりたいことだけをやって生きていく」と決めた人たちの自由度を最大にするプラットフォームだけできれば、自然とおもしろくなってくるのかもしれんね。
◇まとめ
西粟倉村は、村全体が1つの大きいベンチャー(1600人規模の会社は中々ない)で、無理やり働くという考えを見直し、生きるというビジネスを始めているように感じる。
ここから、地方は西粟倉村をモデルケースとして、やりたいことを持っている人が、それだけをやって生きていけるようになっていく新しい居場所になると思う。僕はね。
なんで、すげーたのしみ。
ぜひ、遊びに行って空気を感じてみてください。
ご飯も美味しいしね!w
ではでは、おあとがよろしいようで。
<目次>
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