弁護士ドットコム
そう聞くと
あーあの、弁護士に安価に相談できるサービス提供しているところでしょ?
くらいの理解だと思うんですが、実はとてつもないことを狙ったすげー新規性のあるビジネスモデルだと思うんですよね。なので、簡単にまとめてみたいと思う。
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1 ビジネスモデル
通常の法律相談はこんなふうに1対1
依頼者が弁護士に相談して、弁護士がそれに答える。
一方で、弁護士ドットコムさんは、これをこうした
1対1での法律相談をストックし、データベース化することで、同じ問題で悩む人が検索して自主的に解決できるようにした。
2 解説
これの凄いところは、今まで弁護士相談ってその内容も回答も共有されることなく、各々の弁護士(広くても各々の事務所内)の知識・知恵として蓄えられてるだけのものだったのを、
「相談内容」「それに対する回答」
をプラットフォームを作ることで蓄え、見える化し、検索からリーチできるようにすることで、知識の偏在をなくそうとしているところ。
すごくない?
イメージ、門外不出の一子相伝の秘伝のタレを、オープンにして、かつ、作り方まで丁寧に教えているようなもんだよ?
弁護士業界のような専門家の世界は、知識が偏在していることを利用したビジネスにならざるをえないんだけど、それを壊そうという気概が見える。かこいい。
代表さんも確か資格もってて、なおかつこれやってるんだから気持ちいいよね。
こりゃ、いままでと同様ただ待つだけの弁護士だと、よっぽど専門性高めていかないと楽しく生きていけないでしょうね。
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しかもどうやら今、弁護士ドットコムさんは、既存の弁護士3人に1人が登録して、法律相談数も50万件程度になっているみたい。
参考:
弁護士ドットコム、3Q増収増益「3人に1人の弁護士が利用している」
このままの勢いで法律相談が増えていき、それへの回答が「人がぶつかる法的悩みを」網羅したとき、弁護士への法律相談が消滅する。
この世界はちょっと見てみたい。
※もちろん実行者としての弁護士の役割は残り続けるんだけど、これもそのうち無くなるんじゃないかなーと思っています。わかんないけど。
というわけで、おあとがよろしいようで。
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