知っている人は全員知っているけど、知らない人は誰も知らない西粟倉の牧大介氏の発言についてまとめてみました。
弊社の代表でもあるので、手前味噌感もあるのですが、おもしろかったので。
簡単に説明すると、西粟倉が合併しないことを決めた2004年より前から村に関わり、産業として成り立たないと言われてた林業分野で自ら多大な借金を背負いながらも起業。事業を行う傍オーガナイザーとして西粟倉と歩んで来た人です。
この辺とかにもby nameで出ちゃってるみたいな。
できるだけ、投稿当時どんなことがあったかも合わせてコメントつけていけたらと。
それでは、どぞ。
2017年第一弾ですね。
うち管理部優秀なんですよ。
ローカルにあるとはいえ普通にベンチャー企業なんで、常に新しいことが起こるし、それに対応して疲弊するのは割りと管理部だったりするんですが、うちの管理部はそんななかでもみんなのご飯作ってくれたり、美味しい自家製ジュースくれたりとすごいですw
Gsuiteは使いこなしているし、slack、freee、CloudSignも使いこなしているというITにも強かったりもします。
田舎だからこそITツールを駆使して、業務を改善してみたお話。
雪やばいす、西粟倉。みてこれw
そして、こういうときに感じる役場の人や地元の人の頼れる感じよ。
僕は自分の家の前だけで大変なのに、雪の中でもがんがん除雪してくれて、ほんとに頭が下がる。。
これよ、これ!
いやーすげえ。
地域ってスーパースターを求めがちなんですよね。
そりゃそのほうが助かるから。
けど、そんな人ばっかりなわけないし、本来そういう人以外の方が多いんだから、そういう人たちの受け入れできる地域があるといいよね。
とかそういうこと。
この辺参照
これの上記の文脈と通ずるけど、もうちょっと一般的な話。
やりたいことある人 = すごい
やりたいことがわからない人 = ださい
みたいな図式が今の世の中にあるような気がしていて、これをほんと?って常々思ってます。
あってもいいけど、なくてもええやん?
みんな生きてるし、友達だし、それでさ。
これも上記と関連して、地域がスーパースターを求めていることから、生じている。
すごい人が来てくれたらいいけど、そうじゃない人でも一緒に真剣に悩んで、その才能を発見して、だからこそ仲間になっていく。
この考えから、強い人以外でも「自分のらしさ」を活かして、地域で自分の役割を見つけ出すLocal life Labを思いつき、実践していくことになります。
自分の変態性を抑えることが出来ず、それを突っ走っていってる人達がいる中で、それ以外の人の本来の価値を引き出すこと。一般的には埋もれちゃうような人の本来の価値をみつけることが大事だなーって思います。
変態性を抑えられない人は、勝手に世の中に出てくるんで。
それ以外だけど、内側に熱がある人をね。
と、いいつつ周りに明らかなヘンタイも多いんですがw
移住っていうと、
「ここに一生住め!!!」
感がある。それはさー、きついし重いでしょ。
もちろん、住んでくれたほうがいいけど、出てもファンになってくれればそれでいいでしょ。
この地域にお世話になったから、ふるさと納税したいなー
とか、自分の子供に対して
ここの地域お父さんの第二の故郷なんだよ
みたいな会話がかわされればそれでさ。
自分の会社のメンバーを選ぶとき、先にほしい機能があって、そこに当てはめる方法がよく取られる。
これは、都会のように人材が流動的に動く場面では、ある程度効率的なやり方。
だけど、地域のように「機能として欲しい人材とその人材のマッチング」がまず間違いなく起こらないような場合には、その方針での採用は難しい。
となると、今いる人だったり、来てくれることになった人の可能性を最大限に引き出すような雇用の考え方が必要になる。
これすごいなーって思う一方、めちゃくちゃ難しい。
うちだってベンチャーなんで、それこそ1つの事業に最も適切な能力を持った人を採用して、成果を出していきたいというのもある。
ローカルベンチャーとして、地域で価値を出しつつ、そこにいるメンバーの本来の価値を引き出す。すっげー難しいことを言ってるのはわかってるけど、ここは挑戦していきたいところ。
ローカルベンチャーという言葉が独り歩きしてしまい、
「西粟倉に住んでる人は起業家のような強い人ばっかりなんでしょ?」
というふうに思われる。
もしそれが本当なら、その田舎はすげー居心地悪い。
それだけじゃないんだけどね。
これ結構大事な姿勢の話で、
「課題がある 」
と言ってる人の顔は暗くて、
「可能性がある」
と言ってる人の顔は明るいんですよね。
同じ物事、同じ視点であっても、それを「課題」と捉えるか「可能性」と捉えられるかはその人の姿勢そのもの。
もちろん状況によってぜんぜん変わるかもしれないけど、できることなら「可能性」と捉えられる状態でありたい。
本質ですね。
たしかに移住者が来てくれるおかげで、いろんな変化が起こり、それがポジティブに働くこともよくある。
一方で、捉え方を変えると、そういう移住者を受け入れて
「いいよいいよ自由に動き回って」
と優しく放置してくれる地域。
そういう地域だからこそ、そこにいる人は居心地がよく、成果が出てる。
「地方創生」という言葉にどこか胡散臭さみたいな雰囲気を感じる理由の一つに、「地方が創生された姿」を誰もがあまりイメージ出来ていないからではないかと思うことがあります。
そんなときに、「個人の創生」。
言い換えれば、その人がその人らしく生きられているような状態ができれば、その先こそ、本当の地方創生があるのかもしれないと僕もそう思います。
わかないものをみると人は「雑」という言葉を使ってしまいがち。
雑草とか雑木林とか。
けど、その雑木林を見る人が見れば、1つ1つの名前がわかるし、どのように手入れをされているかもわかるし、どんな役割があるかもわかる。
なんかそういうこと。
これおもしろいよね。
よくエーゼロは「多角化してるんですね!」と言われるんですが、実はそんな意識はなく、あくまで森の学校時代に立てて説いてきた「林業の問い」を「うなぎの問い」や「住宅の問い」に展開しているだけ。
だからこそ、強みがあるし、他にできないことに挑戦できていると思っている。
牧さんの一番の強みは、着眼点にあると思っている。
アイヌのパネルを見たときに、それを今自分が行っていることや、これから行いたいことに発想が飛び、実現までの青写真が生まれる。
もちろんその中で事業としての持続可能性等は後々検討するんだけど、青写真がわくわくするものだから仲間が増えていっている。
そこがわかりだすと、無限とも思われる新しいアイディアの洪水に巻き込まれていっても楽しめるw
ここでエーゼロのメンバーは一気に増えました。
いろんな自分の中のわくわくをもっていて、キラキラしているメンバー。
自分のやりたいことをまだうまく具現化できてないけど、これからの展開にわくわくしているメンバー。
新しい人が一気に増えることに不安とわくわくが入り交じるメンバー。
いろいろでした。
こっからの船旅はまた違った景色になっていきましたね。
最初に言った優秀な管理部のお二人。
ほんと岡山県で初じゃねーかと思うような施策をしっかりやりきってくれる。
そのおかげでいろんなことに挑戦できててまじでありがたい。。
ベンチャーの管理部はだいたい疲弊して、つらそうに仕事をしているんだけど、この2人は新しいことをポジティブに捉えてくれて、どんどん改善も新規も。。
管理部が信頼できるんってこんなにありがたいことなんだ、、と事業を担当するようになってようやくわかりました。ありがたや。
これは今思うとめっちゃむずい。。
やりたいけど、いまはできないかなーと。
エーゼロとしての事業をしっかり成り立たせることに今はコミットして、その先に複業があって、より多様性が高い集団になっていく。そんな未来は素敵だなって思ってます。
これはほんとそう!
まだまだみんなの本来の価値が引き出しきれてないなー
もしみんなの価値が出せたらすごいだろうなー
とよく考えています。
自然資本チームは、今は自然資本事業部として事業部となり、アクションのはじめとして持続可能な養鰻業に取り掛かっています。
みんな今まで接したことのないような自然資本的変態ばかりで話すとおもしろいですw
今もこれは悩み続けていて、1人でやるならワクワクファーストでも成り立つ気がしている。
一方でチームでやるためには、もちろんワクワクファーストでいいんだけど、そのワクワクの規模感とか見えている世界とかいうのが1人で閉じてない状態を作ることが大切ではないかと。
たとえば、持続可能にするために「稼ぎたい」という気持ちが出たときも、その範囲がチーム、ひいてはエーゼロ全体(管理部だったり、他の事業部だったりも含む)になっていくことが重要だと今は感じています。
とはいえ、まだまだ悩み続行中で。
管理部の悩みがよくあらわれていますw
「わくわくを大事にしろよー!」
ってメッセージが強すぎると、その業務自体にわくわくすることが難しい人たちは困惑してしまいます。
ワクワクファーストで事業も成り立つ人はやはり稀有だな、と。
もちろん目指している世界のためにやっているという動機づけも可能ですが、そのあたりは若干間接的なわくわくな気もしているし。
レンガ積みの例然り。
ここも悩み続行中。
「で、結局なんの会社なんですか?」
ってめっちゃ言われますw
ただ、そもそもエーゼロって名前は、土壌の一番上の部分であるA0層に由来しています。その部分は、落ち葉や動物の死骸等が折り重なり、それがあるからこそ新し植物や色んな菌などが活性化して生まれ始める。
と、考えるとあながち「地域経済の森」を育てているというのは外れていない。
エーゼロがあるからこそ、西粟倉村に鰻も出来たし、家も増えたし、ローカルベンチャーによっていろんな事業も増えた。こうして地域経済の木を自分たちでも植えたり、他の人が植えやすいように地域経済の土づくりもしている。
そんな風に捉えてみるのいいのではないだろうか。
からの「雑」概念。
人って詳しくないと「雑」って言っちゃうんですよ。
だけど、昭和天皇も言うように「雑草という名の草はない」んです。
それは見る人が、そのものの本来の価値に気付いてないから「雑」とまとめてしまっているだけ。
そしてそれは自然に限った話ではなく、人間についてもそう。
集団における1パーツとして扱われている人も、その人にちゃんと名前はあるし、その人ができる役割もあるし、その人だからこそ助かる人もいる。
でもそれが発揮できていない。
そんな状態変えたいよね。
これは僕自身もずっと言ってることで、まだ出来たばかりのエーゼロ(というか牧さん)に惹かれて、直感的に一緒にやろうと思ったのは、このあたりについて目指しているものが近かったからなんだろうなーと腑に落ちた瞬間でした。
これすげーおもしろい。
牧さんが人と仲良くなる才能がないかどうかはともかく、仲良くなる事自体を目的に行動している人は本当に疲れる。
「あなたは、その人と仲良くなるために生きてるんですか?」と。
その生き方むなしくない?
「友達つくるために生きてる!」
って言ってるみたい。俺はそんな人と友だちになりたくない。
とはいえ、友達が人生においてものすごく大切というのは前提としてある。だけど、その大切な友達は、「友達」になる事自体を目的にしてできたんだっけ?
一緒に何かをやってなのかもしれんし、同じ困難にぶつかったのかもしれないし、なにか不意に感じるものがあったのかもしれないし、それはいろいろだろうけど、仲良くなる事自体が目的ではなかったことだけは確かだ。
と、いうのと、
結果で信頼を得ようとすること自体が承認欲求に基づく
てのも深い。
よくやっちゃいがち。
自分が頑張って、結果を出せば周りの人も認めてくれるはず・・・
って。
そして自分は疲弊。疲れている姿を周りに見せ、周りがなんとなく楽しい感じを出してはだめな空気をまとい始め、全体的に暗くなる。
そうなってくると、
自分はこんなに頑張ってるのに、なんで周りは認めてくれないんだ!
自分は被害者だ!
と周りに対して攻撃的になっていく。
いや、わかるけどねw
僕もやったことがなくはない(というよりよくあるか)。
そんなときに、まず自分が楽しむ、自分を満たしてあげる。
そうすると、周りがなんとなく「あ、楽しくしていんだ」みたいな空気になって、全体的に明るくなる。
なんか、そんなもん。
だから、「結果ださなきゃなー」みたいな言葉ではなく「いいものをつくりたい!」みたいな言葉が増えていけばいい状態だと思う。
この辺今自分がどっちに振れてるかをこれらの言葉から定期的にチェックしていくのがお薦め。
こういう時期に、こういうことをいい切ってくれる人は地域に必要なんだと思う。最初っからすべての人が仙人みたいな人だったら
「いいよいいよ、それもいいよ」
という現状への受容感が高すぎて、変化が起こりにくい。
合意形成を無視してでもやりきった上の今があることも大切にしつつ、その上で次のフェーズに入っていきたいなと感じております。
この辺が変化が必要なフェーズでアドバイスを受けに来た人と、感謝で一杯の人の回答がずれる要因な気がしています。
どっちかだけじゃなく、どっちも大事、そういう話。
人間って前から飛んできたボールを打つだけのことを楽しめるとても楽しみ感度の高い生き物なので、仕事って本質的にはめちゃくちゃおもしろいはずなんですよね。
それを色んな理由をつけてつまらなくしている。
もし、今自分が関わっている仕事の最終outputを受け取る人が、どんな顔をしてそれを味わってくれてるかがちゃんと想像できたら仕事は絶対楽しい。
いい仕事をしよう。
僕の自分の状態を測る1つの指標に
「月を見て美しいと思えるかどうか」
というのがあります。
なんか、そんなこと。
これはあんまり付言することはなくて、ちゃんと味わってほしいなーと思う投稿。
僕は地元に帰って「地域のために!」って言ってる人の嘘くささが半端ないなって思ってたんだけど、それはこのあたりに原因があったんだと納得しました。
自分の人生生きられてない人が、「地域のため」という誰にとっても否定できないお題目を掲げていることに大きな嘘がある。
まず、自分。そして、その自分足らしめてくれている人たちへの感謝。その感謝が形になっていくのが地域のためになっているだけ。
という、こんなおもしろい代表を抱えるエーゼロは人材を募集しております!
ご興味ある方は是非とも。
西粟倉は、役場の人まじすごいっすよ?
ローカルベンチャーなら西粟倉が本当にお薦めだし、地域おこし協力隊として選択するのもおすすめ。
こんな風にも思っています。
鰻って絶滅危惧種なんですよね。
「だから食べるなよ?」
というのは、これだけ日本の食文化に根ざしている鰻に逆に失礼かもとか思う。
では、どうするのか? と。
絶滅させないし、美味しく食べ続ける、んでしょうね。
「こいつあほなんじゃないだろうか」と思われるかもだけど、これを目指したいんだからしょうがない。
僕自身そんなに鰻に思い入れがあったわけではないけど(美味いな、くらい)、会社の中で仲間が本気でそこに向かってて、MTGの中で「鰻」「うなぎ」「ウナギ」「UNAGI」と鰻ゲシュタルト崩壊が起こるレベルで鰻が語られ、鰻の本が散りばめられ、人生で口にした「鰻」という言葉を1日で超えてしまうことが日常になった今は、この目的に本気だし、できることはなんでも応援したいと思っている(自分の会社の中だけども)。
そんな、鰻の世界を変えていくかもしれないうちのうなぎの情報が日々アップされるFBページがあります。このページから鰻の世界が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。けど、もし変わったら、ここで伝えるので見守っていただけたらうれしいです。
今まで自分たちの事業に集中するため、視察等は原則お断りさせていただいていたんですが、10月から視察の受け入れも開始いたしました。
視察のコンテンツ等については、おいおい告知させていただきますが、これらを読んで
「興味出た!」
という方はお気軽にご連絡ください。視察担当にお繋ぎします。
西粟倉・森の学校9年目!
エーゼロも3年目!
継続することがそもそも難しいと言われる起業において、これらをやりきっているのは本当にすごい。
エーゼロに感して言うと立ち上げの段階から関わっているので、感じるものもなかなか。
ただ、エーゼロは会計年度を3ヶ月ずらしていることから、みんな「あっ!」となりつつ10月1日は特に何もお祝いすることなく過ぎ去りましたw
年末にしっかりお祝いしたいなと思いますw
地域経済の森を育てるために、エーゼロでは許可や資格をしっかり取っていってます。
建設業、宅建業、旅行業、養鰻業、一級建築士事務所(申請中)、養蜂業(申請中)、派遣業(検討中)、などなど。
これらをうちが持っていることで、新しい地域ビジネスの種がうまれたりするからまたおもしろい。
ちなみに宅建業取得のために、宅建士の取得をとった際の勉強法はこちらです。
(結構大変でした。。
これは僕らですねw
精進します。
サラリーマンをやっちゃうと結構守られちゃって、感覚にぶるんですよね。
代表がいることへの安心感というか。
そういうのを一度見殺しにしてもらえると、一気に目が覚めたりする。
これ難しいんですけどね。
だって明らかに失敗するだろうこと見えてたりするし。
とはいえ、そこに本気であるなら失敗を許容できるような状態でありたいところです。
失敗には価値がある。それが本気の場合には。
と、ムッタもいってますし。
–2017.10.7–
というのが、「西粟倉・森の学校」「エーゼロ」代表”牧大介”でした。
いかがだったでしょうか?
僕はおもしろい人だと思うんですよね。
もうちょっといろんな世界で注目されてもいいな、と。
そのうち本でも僕が書くかな。
そんな僕らエーゼロは一緒に働く仲間を募集しています。
上記を読んでご興味出た方は、下記からよろしくお願いします。
地域の価値を引き出す仕事!西粟倉村から日本を変えたいコンサル募集 – エーゼロ株式会社
そんなかんじで、おあとがよろしいようで。
目次:きりくちぶろぐの目次
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