“地方創生”というマジックワードによって、「地方」「ローカル」は今までにないくらい盛り上がっています。
そう、「もともと地方、ローカルに興味があった人たちの間」ではね!
これはローカルで活動する人は知っておいてもいいことだなと感じてます。
自分たちの常識は、ものすごく狭い範囲の常識であることを。それが良い悪いではなく、ローカルにそもそも興味がない人は、上勝の葉っぱや神山のITや西粟倉のベンチャー感なんて全然知らないから。
それぞれめちゃくちゃおもしろいけど、僕も地元に帰って望む望まないに関わらず「ローカル」という世界に踏み込んだからこそ知っただけで、おそらくずっと弁護士やITベンチャーを続けていたら知ることなく生きていったんだと思う。
なので「ローカルが今おもしろいよ!」みたいな軸で発信していくことの限界を一回まとめておこうと思う。
Contents
ちょっと前まで
ローカルに興味がある人は昔から一定数いて、その人達を少数の市町村がどんどん獲得していきました。
島根の離島「海士町」で人口増が!
岡山県の端っこ「西粟倉村」で多くの起業家が!
みたいなのはこの時期中心的に騒がれました。
地方創生ブームとかこのあたりのことをいうのかもしれないですね。
今現在
そうこうするうちに、こんな感じになってきました。
ローカルに興味がある層が増えていないのに、来てほしい市町村は増え続けました。
そうするとどうなると思います?
いや、自明ですよね?
来てくれる人が減る or 特定の地域だけが獲得する
このどちらかです。
もう限界ですよねこれ。
では、どうすればいいのか?
解決策① 潜在層を顕在化
最初に思いつくのはこれ。
ほんとはローカルに興味があるけどそれに気付いていなかった人たちにちゃんとローカルに気付いてもらう。
今はわりとこれにいろんな地域が力を入れている。
「地方には●●があるよー!」
「地方でも●●ができるよー!」
なんてのは全部これだ。
これに反応するのは、もともとローカルに興味があった人たち。
だって、●●絶対東京にもあるし。なら東京でもいいじゃん?
それに、潜在層を加えても「ローカルに興味がある人」は少ないんじゃないかと思っている。東京で地方系のイベントをやった時のおなじみの顔ぶれ感や集客の難易度をみても。
東京でローカルに興味がある人なんて1%もいないんじゃないかな?
だって、興味あったら東京いないだろうし。
ということで、「地方が今おもしろいよ!」といってもそれが刺さる層自体が少ないんだから、ここはもう限界だと思う。
今のやり方を続けても移住してくる人は増えない。
解決策② 興味ない層
だったら、もうこうするんじゃないかな?
ローカルに興味がない人を興味を持たずして関わらせる。
どういうことかというと、人の興味というやつはほんと様々で、こんな感じに出来上がっている。
粒度はバラバラ
これらローカル無関心層の持つ興味にローカルを無理やり入れ込む。
「ローカルを感染させる」のである。
これはICOなんかがわかりやすい。
ICOにしか興味がない人が、自らの興味でICOを深掘りしていくと、今だと絶対世界初の自治体ICOとして西粟倉村というローカルにぶつかる。
これは別にローカルに興味があったわけではない人が、ローカルに触れざるを得なかった瞬間である。
関連記事:世界初の自治体ICO研究に着手!人口1500人の村”西粟倉”の挑戦
他にも、シェアリングエコノミーに興味がありエアビー等を深掘りしていくと、オープンシティを謳う釜石市というローカルにぶつかる。
また、ベンチャー起業家が選ぶ場所としてのローカルも在るのかもしれない。
関連記事:ベンチャー起業家が想いのまま突っ走ったら地域が良くなる仕組みを創りたい
今までは、「ローカルに興味がある」かつ「起業家精神がある」のような存在自体鬼難易度の人がほんとたまたまいたからいまの盛り上がりが在るんだと思うんですが、そんなんめちゃくちゃちっちゃいパイだよ?
こんな感じで、ほんとたまたま日本に1人、2人いてよかったねってレベル。
そんな人達をいつまでも期待していても仕方ないから、ちょっと考え方を転換して、
ローカルを感染させていく。
無意識に。まるでウイルスのように。
それができたら、結果としてローカルに関わる人が増えていくのではないでしょうか。
それができたらおもしろくない?
ということで、こちら2018年の僕の目標で。
色んな興味関心分野に是非とも呼んでください。
あなたの興味をローカルという切り口で見てみると新しく見えるものもあるのかもしれません。その結果感染したら最高だ!
というね。
あ、そだこれを言い忘れちゃいけないんだけど、
ローカルは今おもしろいよ!
これは間違いないからね。
最後にちゃぶ台返しみたいであれですが、おあとがよろしいようで。